出産感動しなかった人は、経産婦の約半数。出産に感動しなかったら、産後うつになりやすい?

出産を感動しなかったわたしは、母親失格?
「出産=感動」って・・・どういう感覚?

 

もうすぐ3歳になる、うちの子。

「大きくなったなあ・・・」と思うと同時に、あの怒涛の出産から3年前かぁ・・・としみじみしてしまいます。

芸能人の出産ニュースを見て、「生まれた瞬間、感動で涙が止まりませんでした・・・」なんて発言を耳にするたび、「・・・出産感動しなかったわ」なんて皮肉に思ったり・・・(^^;

 

みんな「出産=感動」するもんなのでしょうか?

・・・それとも、出産を感動しないわたしの感覚がおかしいだけ?

 

大仕事を成し遂げたわたしは疲労困憊。
立ち合い出産をした夫は感無量で感涙。

出産したときの様子を表すならこんな感じです・・・

 

わたしの出産を終えた感想は「えらい目(大変な目)にあったな」
すべての出産が感動的と言うわけじゃない。

 

ドキュメント番組等で、出産や赤ちゃんが一生懸命産声を上げるシーンをみると、感涙していたので、「きっと子どもが生まれる瞬間なんて、感動的でしかない!」と信じ込んでいました。

他人事だと感動する余裕があるんでしょうね。
実際は、感動するどころか、「二度と経験したくない」ような、しばらくはトラウマになりました(^^;

 

出産後しばらくは、生まれた子どもが、「可愛い」とも思えませんでした。

 

✔ 微弱陣痛2日半+陣痛16時間でとにかくクタクタ

✔ 生まれた・・・カンガルーケアは3秒程度・・・あれ?

✔ 産道損傷でカンガルーケア後はすぐ手術

✔ 授乳室にも行けない、産後3日間の寝たきり生活

 

自分の身体が陣痛の痛みに耐えられるのか・・・意味不明な状態に陥ること、半日。

そして、この世のものとは思えない痛みに耐え、やっとの思いで分娩したかと思えば、麻酔無しの産道外科手術・・・で再びこの世のものとは思えない痛みに耐える。

 

「わぁ、産まれたー!」と言う感動の涙よりも、「産後に手術とか聞いてない!」と言う悔し涙が流れました・・・(失笑)

とにかくクタクタで意識もうろう。
ようやく我が子と対面できたのは、出産してから3時間後のことでした。

 

対面しても、「可愛い!」と思うより先に「・・・でかいね。そりゃ一筋縄ではいかんわな」が正直なところ。

 

出血多量で寝たきりだったこともあり、看護師さんが時間になると母子同室にさせてくれましたが、正直「・・・ごめん。一人にして(涙)」と思うくらい。

 

だから、芸能人とか有名人がよく言う、名言(?)「出産はとても感動的でした」「我が子はとても可愛いです」と言う感覚がまったくもってわからなかったし、正直今でも、そう発言する芸能人を見ると、「・・・マジ?」と疑ってしまいます(^^;

 

「子どもって可愛いなぁ・・・」と心の底から思えたのは、赤ちゃんの表情が豊かになってくる生後3ヵ月ころ。

 

1ヶ月検診で、「母子ともに異状なし。大丈夫」と先生に診断されて、「ほっ=3」と出来て、生後2ヵ月で首が座り始め、母乳育児も軌道に乗り始めたところで、「やれやれ・・・」と思えて、そして予防接種が始まる生後3ヵ月ころ、慣れないながらも母子で外出できるようになって、ようやく「あぁ、可愛いなあ・・・」と思えるようになった感じです。

 

 

「出産時に感動しなかったから、子どもが可愛くない?」
そもそもわたし、なんで出産に感動しなかったの?


出産って一人一人、一回一回ことなるものと言われますよね。
ママの身体にも個性があるし、体力・情緒的なこともさながら、分泌されるホルモンバランス量もそれぞれです。

だからわたし、出産を感動的だと思えなかったのって、この分泌されるホルモンに影響されてるんじゃない?と思うんです。

出産の際には以下の4つのホルモンが分泌されます。

1.プロスタグランジン

子宮口を開き、陣痛を促進し、子宮収縮に働くホルモンで、陣痛促進剤としても使用されます。
プロスタグランジンには2種類あり、段階に応じて分泌されます。

・子宮口を柔らかくする:プロスタグランジンE2(前句陣痛から子宮口4cmくらいまで)
・陣痛をさらに強める:プロスタグランジンF2a(子宮口が開き始めてから出産まで)

出産がスムーズに行くように、痛みを強めるホルモンですが、ストレス等が原因でホルモンバランスが崩れると、痛みが強くなります。

 

2.オキシトシン

別名、愛情ホルモン。授乳するとき、赤ちゃんと触れ合ったりして「幸せだなぁ」と感じるときに、分泌量が増えます。

つまり分娩時、陣痛が和らいだ時、「あぁ、幸せだなあ」と感じることができれば、このオキシトシンが大量に分泌され、出産がぐんぐん進んでいきます。
(「・・・そんな余裕ないわ」って突っ込みたくなりますが)

 

3.βエンドルフィン

オキシトシンと同様にリラックスをしたときに、分泌量が増えます。
別名、脳内麻薬とも言われていて、鎮痛作用をもたらします。

分娩時眠気を感じること、ありませんでしたか?
(わたしは寝てないこともあり、むちゃくちゃ眠かったです・・・)

眠気を感じているときに、このβエンドルフィンは分泌され、強い痛み(陣痛)を乗り越えられるように働きかけてくれます。

 

4.アドレナリン

興奮したり、不安を感じるときに分泌されるホルモン。
別名「闘争ホルモン」とも言われています。
アドレナリンの分泌が増えると、オキシトシンやβエンドルフィンの分泌が抑えられ、痛みが強くなり、出産を妨げようとします。

「こんなに頑張ってるのに・・・」
「まだ生まれないの?!」

と感じているときは、アドレナリンが多量に分泌され、余計に出産が難航するということですね(^^;

わたしが出産を感動的だと思えなかったのは、このホルモンバランスが影響していたんじゃないか?
と思っているんですが、どうでしょうか。

 

わたし自身、陣痛促進剤を使わないといけなかったこと、陣痛に対する痛みの不安や生まれた後きちんと育てられるのか、母乳は出るのかと言う、出産に対する不安が大きすぎて・・・

どちらかと言えば、出産に対してものすごく悲観的でした。

 

だから、オキシトシンやβエンドルフィンがうまく分泌されなかったんでしょうか・・・

とはいえ、・・・出産に感動しなかったわたしは、やっぱり非情なのか。

 

 

意外と多い、出産に感動しないママたち。
出産体験の心理状態が、子育てにも関係する事実。

※あくまで、わたしの推測なので、「出産に感動しない=産後うつになりやすい」と言いきれないことを前提に

 

2011年(株)ベネッセ教育総合研究所が発表している報告書「妊娠出産子育て基本調査報告書」によると、出産に関して以下のように報告されています。

出産の体験について、以下5項目に回答し点数化(年齢別・分娩スタイル別)、その点数によって後3タイプ類別します。

✔ お産全体を通して、リラックスすることができた

✔ お産を自分でコントロールすることができた

✔ お産全体を通して、自分が望んでいたように進んだ

✔ お産のあとすぐにまた産みたいと思った

✔ お産の間幸せな気持ちがした

 

・高得点群

・中得点群

・低得点群

 

言い換えるなら、

・高得点群=出産に対して、肯定的に考えられる人たち

・中得点群=「出産ってこんなものかな」と考えられる人たち

・低得点群=出産に対して、悲観的に考えてしまう人たち

と言うところでしょうか。

おそらく低得点群の人たちは、出産を感動しないんじゃないかと思うんです。
そう考えてみると、全体として、

・高得点群・・・17.7%

・中得点群・・・35.5%

・低得点群・・・46.8%

 

意外と「出産を感動しない」人達って、多いんですね(^^;

((株)ベネッセ教育総合研究所「妊娠出産子育て基本調査報告書」より引用)

わたしは自然分娩でしたが、それでも低得点群は42.3%と、4割以上の人・・・
特に緊急帝王切開になった人を見てみると、79%と低得点群の多さが目につきます。

 

続いて、この出産体験をもとに子育てに関するアンケート結果を見てみると、

 

子どもを育てることに充実感を味わっている

と言う項目に対して、高得点群は68.5%が「そう思う」と回答して居るのに対し、低得点群は43.4%と25.1ポイントもの差があります。

そして、

子育てが楽しいと心から思う

と言う項目に対して、高得点群は56.7%、低得点群は29.8%。その差29.8ポイント。

((株)ベネッセ教育総合研究所「妊娠出産子育て基本調査報告書」より引用)

報告書には、「緊急帝王切開を受けた人や自然分娩でも長く続く陣痛に苦しんだ人など、過酷な出産を体験した母親については、産後、および育児生活において、母親の精神的なケアなどのサポートが必要であると言える」と書かれています(^^;

・・・出産に感動しなかった人って、結構多くいることに内心ほっ=3としている自分がいますが、やっぱり、そういうママにとって、産後のケアはしっかりする必要がありますね。

 

わたしは、自分に伸し掛かるいろいろな負担を一人で抱え込んでしまって、産前休暇中にいろいろと産後の準備をしていたにも関わらず、産後鬱になってしまいました。

・・・なんであんなに必死になってたんだろう?と今考えても不思議ですが、当時は一生懸命すぎて気づかないんですよね。

 

自分で体温調整もできないくらいに免疫も落ちていたので、心身ともにかなり疲れていて、ホルモンバランスがめちゃくちゃだったんですよね。

 

今のわたしは、当時のわたしに、一言言いたい。

「お疲れ様。あんなに陰鬱としてても、子どもはしっかり育ってるから。
もっとリラックスしたら良いよ。まずはママが幸せで居ることが、子育てで何より大事だから」
って。







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